伝統を、未来へ。~受け継がれる技を、現代に生かす~

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21世紀に入り、様々なモノやコトが成熟していくなかで、生活の彩りであるお菓子もまた、百花繚乱の時代となりました。かつてのように、お菓子は小腹を満たすだけのものだけではなく、味わい、風情、想いなどを伝える為のツールとして、実に様々な用途をもって私たちを楽しませてくれています。

なかでも和菓子は、こまやかで丁寧な日本人の感性と、自然への敬意が詰まった、日本人の美意識の結晶です。また、地域の郷土菓子には、その地に代々受け継がれてきた知恵と滋味とやさしさが詰まっています。私たちは、この美しい形を、より現代へ合うカタチへと進化させ、皆さまにご提案したいと考えています。

先代の知恵に学び、伝統を大切にしながらも、既成の価値観を超え、現代の暮らしに新たな喜びをもたらすお菓子とは何か…それをとことん考え、皆さまに発信する事が、受け継がれてきた伝統をつなぐための唯一の道ではないかと思っています。

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お菓子とは時代の写し鏡

そもそも、お菓子とは時代の写し鏡。
何もそう難しい事を言わず、その時代に流行っているものを取り入れてお菓子にすれば、きっと多くの人にウケる今風の商品ができるでしょう。

それではなぜ、私たちがあえて伝統にこだわり、それを残していきたいと考えているのか。

きっかけは、2011年の震災でした。

原発事故によってもたらされた風評被害は、江戸時代に創業して以来会津の地に住み続けてきた私たちにとって、この上ない大きな出来事でした。
ここで商売を続けていいのか、という根本的な問題が、私たちに重くのしかかりました。
この迷いを振り切って、やはりここで生きていこう、とみんなで覚悟を決めたとき、ふっと、肩の力が抜け、今まで見えなかった自分たちの根っこが見えたのです。

それは、この地で私たちが重ねてきた歴史は、自分たちの歴史ではなく、それを買って食べて下さっていたお客様の歴史であった、ということ。

お菓子は、し好品です。
なければどうしても困る、というものではありません。
しかし、震災後「あなたのところのお菓子を食べるとふるさとを思い出す。どうか、やめずに頑張ってください」と言われたとき、伝統をつなぐ、ということは、関わりを持ったお客様の「思い出」や「ふるさと」を残していくこととイコールであった、という事に気付かされました。

幼いころ、お母さんに連れられて買った優しいおやつの味。一口食べればあの頃に戻れるふるさとの味。そして、親から子、子から孫へと食べ継がれることによって生まれる、世代をつなぐ味…
これを、作り手として責任をもって守っていくことが、私たちが老舗として看板を掲げる意味なのではないか。
そうすとんと腑に落ちたのです。

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伝統菓子の新しい価値を提案する

とはいえ、これだけ多くのモノがあふれる現代。

古くからあるものを守り受け継ぐことだけが、すなわち後世に残すことになるとは限りません。
技法は変えることなく、時代や生活様式に合わせてかたちを変えていくこと。

それが現代を生きる老舗のやるべき仕事であると考えます。

現代社会に暮らす人々が求めている用途を、和菓子や郷土菓子の伝統技術をもって表現する。今までにない、こんな食べ方、こんな楽しみ方もいかがですか、と伝統菓子の新しい価値観をご提案する。これが、この度のテーマです。

もちろん、こんなの伝統菓子じゃない、そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、この取組みを通じて、元のお菓子の歴史をつなげていけたら、こんなに嬉しいことはございません。

どうか、温かい目でこの取組みを見守って頂けたら、何よりの励みでございます。

伝統菓子リデザイン企画

和三盆糖シュガーマドラー…和三盆糖の打ち菓子に棒を付け、コーヒーや紅茶を飲む際のデザインシュガーとしてリブランドいたしました。
和三盆糖の新たな魅力を引き出した新しい商品です。
経済産業省the wonder 500認定商品。

幸せの青いとりあめ…江戸時代から伝わる製法の細工飴「とり飴」に、新たに青色が登場しました。
西洋の童話“幸せの青い鳥”をモチーフに、あなたの隣にある幸せを運ぶ夢の鳥になぞらえました。
日本の伝統と西洋のモチーフが出会い、新たなラッキースウィーツになりました。

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これからの新商品にもどうぞご期待ください!

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